こだわりの三州三河みりん

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みりんの歴史みりんの歴史

みりんの誕生は古く、さまざまな文献を紐解けば、戦国時代には「みりん(味醂)」が作られていたことが書かれています。
起源には諸説あり、古代酒である練酒(ねりざけ)や白酒(はくしゅ)が腐敗しないように焼酎を加えたものが改良された日本発生説、または、中国から渡来した甘いお酒「密淋(ミイリン)」が起源だという中国伝来説の2つが代表的な起源です。いずれにしても古書の中には「密淋酒」または「美淋酒」と書かれているものもあり、淡い甘さの高級酒であったことがうかがえます。

みりんの製法が確立した江戸時代には、食文化の確立に貢献したと言えるでしょう。醤油や味噌などの醸造調味料、さらに、昆布や鰹節などと合わせることが始まって、和食の基礎ができあがりました。旨味が支持され、照り、ツヤ、香りなど、食の楽しみ方が大きく変化し始めます。
さらに明治・大正の時代に社会情勢が安定すると、滋養飲料あるいは割烹調味料として重宝されるようになりました。現在のような濃厚なみりんが作られるようになったのも大正末期から昭和初期のことです。

しかしながら第二次世界大戦が始まり、昭和18年からの8年間は、米不足の世相によってみりんの製造は禁止されます。戦後に再開したものの、食糧事情の厳しさから贅沢品として高い酒税が課せられるようになりました。その後、昭和37年までに複数回の減税がされましたが、高い酒税法に触れずに販売できる代替みりんが席巻し始めたのもこの時期です。

時代の変遷によって変化したものが多いなか、角谷文治郎商店は伝統醸造ひとすじ。明治43年の創業以来変わらずに、古来の製法である醸造と熟成にこだわって「三州三河みりん」を作り続けています。